ナマケモノですが、意外とものを考えます

ナマケモノですが、意外とものを考えます

離陸後の旅客機の安全阻害行為 いわゆるマスク拒否に関して

2020年9月、格安航空会社の運行する国内線で離陸前からマスク着用を拒否する人物の離陸後の行為が安全阻害行為にあたるとされ緊急着陸の後、降機するという事案が発生した。執筆時現在(9/12/2020)、コロナウイルスは収束はしておらず、人が密集する空間ではマスク着用は義務付けられていないものの以前国内全体で不文律である。マスク拒否者が強制降機したこの事案はコロナ関連ニュースに国民が敏感になっていることもあり、インターネット上のみならずテレビでも報道されている。本件の発端はwithコロナの社会で、「航空会社のマスク着用のお願い(当該航空会社はマスク非着用者の搭乗拒否とはしていない)」と「マスク着用を拒否できる個人の権利」の天秤だった。このどちらが優先されるべきかは正直わからない。(離陸前の対応についてだけ民事で争うとしたときどちらが勝つかはわからない)

しかし離陸後では、発端こそそうであれ論点はこの天秤とは異なる。降機とそれにともなう損害賠償の正当性を考えるための論点は、航空法第73条の定める安全阻害行為にマスク拒否者の行為があたるかどうか、この一点である。航空法第73条と照らして考えていく。

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ジャーナリストとメディアカンパニー 賭け麻雀を機にもう一度考える

黒川元検事長産経新聞朝日新聞の検察担当者らがコロナ下で賭け麻雀に耽っていたことが発覚し、権力とメディアの癒着が今一度、実例を伴って問題視されています。

このサイトは本稿執筆時、まだ3稿目で読者の想定は何もありませんが、今回はジャーナリズムとは何かとジャーナリズムが抱える永遠の課題を改めて文字に起こしておこうと思います。ですので、癒着が生んでしまう隠される事実を無くすためにどういう仕組み・関係構造をつくる努力ができるか、また国民がどう付き合うべきかについてまでは踏み込みません。またいつか書くかも知れません。

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情熱を失った時どう考えるか 人生哲学

就活でいくつかの企業から内定を得た。その中には大企業も中小企業もあった。給料も高く有名な企業からも内定は頂いていたが、小さい企業ゆえに自分のやりたいことができると思って中小企業に入社した。そして時間が経ち自分のやりたいことを追い求めていたあの頃から10年。

シーマン「お前さあ今の仕事始めて何年」

ある男「そうやな32やからもう10年やなあ」

シーマン「へー長いじゃん。いい加減仕事もマンネリ化しちゃってつまらなくなってるんじゃないの」

シーマンでもねえそういう時こそその会社に入った時のことを思い出してご覧。何のためにこの会社に入ったんだってね。それなりに理由があったんだろ?」

 

本当にそれが解決策なのか、日本昔からの温故知新的な考え方ではあるが、、、「旧態依然な考えでもある」

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戦争には本当にひとつも良いことがないのか。

2020年6月執筆時現在、新型コロナウイルスは世界中で猛威を奮っており、人類としては今回のウイルスには打ち勝てそうですが、社会や経済は今以上にさらにズタボロになりそうです。

そんな中、アメリカで凄惨な事件が起きました。人を攻撃するような危険性はない罪で現行犯逮捕された黒人男性が、警官により絞殺されるという事件です。アメリカで毎年のように起こる白人警察による黒人の殺人事件は、アメリカという土地が建国してから拭えない国民構造・感情を浮き彫りにしています。この事件についても思うことがありますので、また別の記事で記すことにします。がここでは、最近観た戦後映画『ヒトラーの忘れ物』"Land of Mine"を観て感化された思いを綴ろうと思います。

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